ノーベル賞生理学・医学賞|「テロメア」にまつわる米の3氏が受賞
ノーベル賞ウイークということでノーベル賞の受賞が次々と発表されています。
また、イグ・ノーベル賞というユーモア溢れるユニークな研究者もこの時期発表されています。
ノーベル賞生理学・医学賞を受賞したのは、米カリフォルニア大サンフランシスコ校のエリザベス・ブラックバーン教授と米ジョンズ・ホプキンズ大のキャロル・グライダー教授、米ハーバード大のジャック・ショスタク教授の3人になりました。
授賞理由は、「テロメア(Telomere)とテロメラーゼ酵素によって染色体が保護される仕組みの発見」になります。
テロメアは、真核生物の染色体の末端部にある構造で、特徴的な繰り返し配列をもつDNAと、様々なタンパク質からなる構造である
細胞が分裂するたびに染色体が短くなってしまうはずであるにも関わらず、そうならないのはなぜといった疑問に対して、その理由を明らかにしたのが、今回の3人の受賞者です。
どうしても分裂すると短くなるということが避けられないので、予め短くなりしろ部分を見越して染色体の端には、タンパク質合成指令などの意味ある情報を含まないただの文字列がずらずら並んでいます。
このようなマージンとなる部分の余分なダミーの染色体配列が「テロメア配列」になります。
テロメアはその特異な構造により、DNAの分解や修復から染色体を保護し、物理的および遺伝的な安定性を保つ働きをしています。
しかし身体の細胞と異なり、子々孫々に伝えられる生殖細胞はこのような「テロメア配列」の存在だけでは、不十分になります。
というのは、いくら長いテロメアがあっても何代かにわたり分裂を重ねるうちに「テロメア配列」が消費され、無くなってなってしまうことになるためです。
この問題を解決しているのがテロメアを修復する酵素「テロメアーゼ」の存在です。
テロメアは、テロメラーゼと呼ばれる酵素によって修復されます。
テロメアは細胞の分裂回数を決めているので、老化研究からも注目されています。
さらに細胞が無限の増殖能力を獲得するがんや幹細胞の研究からも重要です。
また光通信・CCD技術で成果のあった香港中文大学の元学長チャールズ・カオ博士(75)と、米ベル研究所の元研究員ウィラード・ボイル博士(85)、同ジョージ・スミス博士(79)にノーベル物理学賞が贈られると発表されている。
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