「エコナ」シリーズ全製品(花王)の出荷自粛
16日付けで、特定保健用食品の表示許可を得ている「エコナ」シリーズ全商品の出荷を17日から一時停止すると花王が発表しています。
これは、「グリシドール脂肪酸エステル」という物質がこれらの製品中に含まれており、発がん性物質と懸念される「グリシドール」に変化するという可能性が懸念されるため。
花王では、「安全性に問題はないとみているが、消費者の意識も考慮し販売を自粛する」と説明している。
花王では、エコナ製品およびその主成分のジアシルグリセロール(DAG)(これは、植物油・動物油を問わず、ほとんどの食用油に数%存在しており、人類が長年摂取してきた食経験豊富な油脂成分でもある)についての種々の試験データから安全性に問題がないと考えているようです。
ただ、2009年7月に厚生労働省から、体内で発がん性物質に変わる懸念がヨーロッパ等において指摘されているグリシドール脂肪酸エステルがエコナに高濃度で含まれることが報告されており、食品安全委員会を中心にグリシドール脂肪酸エステルに基づくエコナの発がん性について改めて確認が進められているようです。
グリシドール脂肪酸エステルは、脂肪酸とアルコールからつくられているエステルなので分解すると発がん性物質の「グリシドール」が生成する可能性はあると考えられます。
グリシドール (GLYCIDOL)は、学名が、2,3-Epoxy-1-propanol、慣用名がOxirane methanol、または、3-Hydroxypropylene oxideとも呼ばれるC3H6O2化学式の分子量:74.1でCAS番号が、556-52-5 の物質で、動物実験では発がん性が確認されているが、人との関連は不明とされている物質。
エコナを摂取したときに体に入るグリシドール脂肪酸エステルがすべて発がん性物質グリシドールに変わるとすると健康上の危惧が無いとは言えないという指摘がされている。
リスク管理の観点からするとこういった状況での扱いは、慎重であるにこしたことはない。
なかなか化学物質の発ガン性の評価は、白黒の判断は、難しい面がある。
疑わしきは、回避すべきと思われる。
とくにエコナ製品は、国民の食生活との関わりが多く、大量に摂取される性質の製品になる。
同社では、「グリシドール脂肪酸エステル」は、原料である大豆や菜種のにおいや色を消す製造過程で発生したと判断しているとのこと。
製造技術を見直し、10年2月に出荷を再開する予定とのこと。
転ばぬ先の杖でユーザーの信頼性が上がる賢明な判断であると思う。
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