福岡大病院でアシネトバクター菌の院内感染
福岡大学病院でアシネトバクター菌の院内感染があったと1月23日に発表されています。
発表によると昨年10月以降に福岡大学病院で治療を受けた患者ら23人から抗生物質などの抗菌剤が効きにくい「アシネトバクター菌(Acinetobacter)」の院内感染を確認したとのこと。
その中で男女4人が死亡したと発表しています。
とくに4人のうち男性2人は、「アシネトバクター菌」による感染が死因となったとの可能性を否定できないとのこと。
この60代の男性2人は「アシネトバクター菌」が引き起こす重い肺炎などを発症していないが、たんなどから同菌を検出しており、感染が死因になったことを否定できないとのこと。
一方、厚生労働省の発表によるとニュアンスが少し異なっていて以下のような内容だ。
福岡大学病院(福岡市)の救命救急センターに入院していた患者23人が、アシネトバクター菌に院内感染していた。
感染者のうち肝炎で入院していた20代の女性と50~60代の男性3人の計4人が死亡したが、しかしながら感染との関連は薄いとのこと。
昨年の12月1日に院内感染が発覚したとのこと。
患者8人に感染が見つかったため、病院側が調査を行ったところ23人に感染を確認し、今月20日に保健所に報告したとのこと。
感染経路は、調査中で判明していないが、23人のうち22人は、入院後に人工呼吸器を使用していたとのことで、この人工呼吸器からも菌が検出されており、保健所などが関連を調べているというもの。
ところでこのアシネトバクター菌だが、…。
以下のような特質の菌になる。
アシネトバクター菌は、アシネトバクター属(モラクセラ科の非運動性・好気性細菌)の一属の細菌で土壌や水などの自然界や、人間の皮膚などに広く存在する細菌。
グラム陰性またはグラム不定性の球杆菌か短杆菌、または球菌でしばしば対で確認される。
非胞子形成性である。
これらの細菌は、血清を加えないでも通常の培地に増殖する性質を持つ。
またオキシダーゼ陰性、カタラーゼ陽性で炭水化物を酸化的に利用することもあるが、利用しないときもある。
またアルギニンデヒドロラーゼは、産生しない.
ときに院内感染の原因菌となり、しばしばそれらは、多くの抗生物質に耐性をもっていることが知られている。
通常は健康な人への病原性は弱いが、手術後などの免疫的に無防備な人に重篤な一次感染症を起こすこともあるとされています。
欧米では、人工呼吸器使用に関連して発症する肺炎の原因として警戒されている菌。
福岡大学病院では、当面、同センターでの患者受け入れを中止するとのこと。
報道されている情報からは、感染経路が人工呼吸器という可能性が高いように思われるが、…。
今回の確実な原因究明と他の病院においてのアシネトバクター菌の院内感染の予防強化が望まれる。
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