ハム会社の地下水からシアン化合物検出
大手食品メーカーの商品の製造過程で使う地下水からシアン化合物が検出されたとのことで、この25日スーパーなどの小売店では、ウインナーなど子どもに人気の高い商品も含むだけに関連商品の撤去の対応に追われたようだ。
特に食品の安心・安全に関わるトラブルが頻発していた中での問題でここでもかとの印象。
地下水の異常について、ハム会社の幹部にその関連情報が伝えられたのは、1ヶ月経過してからとのこと。
組織の風通しの悪さというか消費者の安心・安全に関わる問題意識の希薄さがでてしまったのか。
今回、保健所が事情を聴取して公表するよう指示したという。
検出されたとされるのは、塩化シアンとシアン化合物とのこと。
今回の工場では、3カ所の井戸からくみ上げた地下水を使用しているとのこと。
9月18日に実施の3カ月ごとの定期検査で、1カ所の処理水から1リットルあたり0.01ミリグラムの基準値を越える0.02ミリグラムを検出。
またその後の再検査や原水検査でも0.03ミリグラムを検出、10月9日には別の井戸の水も基準値を超えた。
このため2カ所の井戸の水について、食品製造過程での使用を中止したとのこと。
食品への残留などの影響は、問題の地下水がハム製造のどの工程に用いているのかということに関係する。
常識的には、装置の冷却水とか洗浄水やなどがメインと思われ、ハム、ソーセージへの残留の影響は、極めて少ないと推測される。
食品の回収までの処置は、消費者の安心・安全を考慮しての極めて慎重な決断であったと思われる。
地下水に塩化シアンとシアン化合物が含まれていた原因について、明らかにされていない。
塩化シアンとシアン化合物とが含まれる排水を排出する可能性があるのは、例えば、メッキ浴のシアン化合物を含む廃液の処理で次亜塩素酸アルカリで処理する際に副産物として塩化シアンとシアン化合物が残留したりする可能性が考えられる。
地下水のシアン化合物について、従来は、「検出されず」のレベルだったのが急に濃度が検出されるように変化したというようなことであれば、その原因もしっかりと調査しておくことが必要に思われる。
この地下水の同じ水源の井戸水を使用している住民がいないのかという点も気になるところ。
この点は、すでに保健所が確認済で問題が無いということかと思われるが、昨今の行政の対応が遅いことなどもあって、ハム、ソーセージへの残留よりもこちらの健康影響がより懸念される。
また地下水系にメッキ工場とは限らないがシアン化合物の廃液が生成する工場があれば、そこの廃液処理が排水基準を満たす水準で管理されているかの観点も調査してみる必要があるのではないか。
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