偽装ウナギから禁止抗菌剤が検出
中国産のうなぎを国産と産地偽装した関係会社が「不正競争防止法」で捜査を受けているが、そのさなか、神戸市の水産物卸売会社が、7月3日、同社が仲卸業者らから回収を進めている偽装かば焼きの一部から、使用が禁止されている合成抗菌剤「マラカイトグリーン」を検出したと発表した。
これは、同社が大阪市のウナギ輸入販売会社から仕入れた産地偽装とされるかば焼きが中国産と判明したため、自主的に検査したものとのこと。
これは、夕方のテレビでも放映されていました。記者が誤って『いまの所、人体には無害だが』と報道していましたが、これは、誤りで合成抗菌剤のマラカイトグリーンは、発がん性が疑われ、日中両国とも養殖業での使用は禁止されています。
マラカイトグリーンは、繊維の染色のほか病気の治療薬などとして水産業で使用されてきた合成抗菌剤になります。しかし発がん性が疑われたため、日本では、2005年に養殖での使用が禁止されています。
また中国でも2002年に使用が禁止されていますが、過去にもしばしば中国産のウナギなどから検出された例が知られています。
食品衛生法では、マラカイトグリーンを検出した食品は、流通、販売できないことに規定されています。
マラカイトグリーンは、熱帯魚などの観賞魚の飼育の細菌やカビによる病気の予防や治療に今でも用いられています。熱帯魚の販売ショップでもインターネットでも入手可能です。
この物質のマウスの急性経口致死量LD50(半数致死量)は、80mg/kgです。
また発がん性、変異原性が疑われていますが、現時点では明確な毒性評価が報告されていません。
大阪市のウナギ輸入販売会社の徳島市の親会社の中国産ウナギのかば焼きからもこのマラカイトグリーンが昨年6月に検出されていたようです。
徳島保健所から販売自粛の指導を受けたこの親会社は、約4トンの問題のうなぎ自主回収したとのこと。
ただし、この回収品について、保健所に焼却処分することを約束したが、そのまま倉庫に放置していたことが判明しているとのこと。
消費者に対するこのような姿勢は、品質管理以前の人質管理が必要に思われます。
精をつけようとして食べたうなぎが偽装だけでなく、発がんリスクを含むものかも知れないとかなるとたまったものではありません。
今回の一連の問題は、大阪市のウナギ輸入販売会社の社長がマスコミには登場していますが、何か底が深い印象があります。
この種の問題の再発防止に向けて当局のこの問題の徹底した究明を願うばかりです。