さいたま市の小学校でウイルス性胃腸炎か
この6月19日にさいたま市の小学校で児童73人が嘔吐(おうと)や下痢の症状を訴えて、51人が欠席との報道があります。
市教育委員会の発表では、『患者は校舎3階にある3年、4年のクラスに多く、同校は20日から22日まで3年生2クラス、4年生3クラスの計5クラスを学級閉鎖とし、19日は切り上げ下校とした。』とされています。
18日には、南校舎3階でおう吐した児童がおり、消毒などの措置をしていたとのことです。
市教委健康教育課の判断では、「1、5、6年に該当者はなく、食中毒ではない。ウイルス性胃腸炎による学級閉鎖は一昨年冬も4校であった」としてこれがウイルス性胃腸炎では、ないかと推定しているようです。
ウイルス性胃腸炎は、主に冬場に嘔吐や下痢の症状を引き起こしやすいものです。
ところで、このウイルス性胃腸炎とは、嘔吐・吐き気・下痢・腹痛などの胃腸症状を主とする感染症として知られています。ウィルス性胃腸炎では、風邪のような症状を呈し、発熱も伴うことも知られています。
そういった嘔吐や下痢を引き起こす感染症の原因は、色々と知られてますが、大きく分けると、ウイルス性のものと細菌性のものとに大別されます。
細菌性胃腸炎は、O-157やサルモネラ、腸炎ビブリオなどの細菌が原因になり、特に夏場に、食中毒など引き起こします。
ウイルス性胃腸炎は、ロタウイルス腸炎に代表されるように冬場に嘔吐や下痢の症状を引き起こしやすいものです。
ウイルス性胃腸炎の原因となるウイルスの種類については、ロタウイルス、アデノウイルス、ノロウイルス、サポウイルス、アストロウイルス等の小型球形ウイルスなど多くの種類がありますが、症状はいずれも似かよっているので、なかなか症状だけでは原因ウイルスを推定することはできません。
A群ロタウイルス、アデノウイルスは、便で簡単に検査でき、検査キットが、備えてある施設では、数十分で検査できます。
その他のウイルスは、便では簡単に検査できないので、ウイルスの分離培養、ウイルス抗体などを測定しますが、その場合には、数週から数ヶ月を要します。
今回の感染について、おう吐の消毒が不十分で、ウイルス性胃腸炎などがほかの児童に感染した疑いもあるとみているとのことです。
18日のおう吐で、19日というのは速すぎるようにも思われます。
一昨年の冬にもウイルス性胃腸炎での学級閉鎖が4校あったとのことで、その時には、ロタウイルスあたりが検出されていたということかと推測されます。
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