ビタミンC、Eとがん予防について
ビタミンCとビタミンEは、これまでには、何らかのガンの予防効果があるのだろうと期待されてきた。
しかしながら最近の米国での2つの研究によるとビタミンC、ビタミンEにがん予防効果はないとの結果が報告されているとのこと。
米医学協会ジャーナルの1月7日号に掲載されるビタミンC、Eとがんの危険性に関する研究報告によると、50歳以上の15,000人を対象に8年間にわたって実施された調査で、ビタミンC、Eともにがんの危険性を減ずると判断される明らかな効果は認められなかったとのこと。
また他の前立腺ガンの予防効果を評価した研究においても、ビタミンEとセレニウムについて、単独で摂取する場合にも、同時に摂取した場合にも、ともに前立腺ガンの予防には効果が無いと判断されることも分かったとのこと。
こちらの研究は、50歳以上の35,500人以上を対象に、7年間にわたって実施されたもの。
これまで、ビタミンC、Eやセレニウムにある種のガンを予防する効果があるとの研究結果も発表されていたが、どうやら否定しなければならない状況なのだろうか。
ビタミンC、Eやセレニウムがガンの予防効果があるとの研究が背景にあって、サプリメントの信奉者の指示を得てサプリメントブームがリードされてきた印象もある。
ビタミンC のガンへの効用については、有名なノーベル賞のライナス・ポーリング博士が大量のビタミンCや他の栄養素を摂取する健康法を提唱し、更にこの着想を一般化させて分子矯正医学を提唱した経緯がある。
丁度、ノーベル賞の授賞式のまっただなかにあるが、ポーリング博士のノーベル賞は、化学賞と平和賞の受賞で、とくに化学賞の受賞の対象は化学結合論だったが、博士自ら大量のビタミンCの摂取を実践されて九十数歳までの長寿だった。
とくにビタミンCが風邪に効果があるかという話題は、有名だった。
またポーリング博士のカリスマ性がビタミンCなどのサプリメントの効果についての大きな期待につながっていたようにも思われる。
ボーリング博士は、1970年(昭和45年)に「ビタミンCと風邪」という本を出し、「ビタミンCが風邪に効く」との説が国際的な議論を巻き起こしたこともありました。
今回の米国の研究論文も読んでいないので実験結果に異論を唱えるものでもないが、被験者が全て50歳以上というのはどうだろう。
ガン細胞の芽ができるのは、もっと年齢的に早い時期だとすれば、50歳以上ではすでにその芽ができてしまっている年齢ということにならないか。
ガンの芽ができてしまっているとすれば、これは予防効果というよりは、治療効果、抑制効果と判断すべき内容ではなかろうかと言う点が気になる。
覆水盆に返らずではないが、予防効果の是非というからには、もっと若い年齢での評価にならないと予防効果が得られないのではないかと直感的に感じた。
仮にガンの予防に効果が無いとしても、サプリメントとしての摂取不足を補う等の面の効果は、変わらないはずだと思う。
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