オリゴ糖
オリゴ糖(oligosaccharide)とは、ブドウ糖や果糖などの単糖類が2~10個結びついてできた糖のことです。善玉菌を増やす、体に優しい甘味料として知られています。
『Oligo』の語源は、ギリシャ語で「少ない」「少数」という意味を持つそうです。
オリゴ糖の種類は多く、そのほとんどは、体内の消化酵素によって消化・分解されないため、そのまま大腸に届き、食物繊維と同様の働きをして、ビフィズス菌や乳酸菌など体によい影響を与える善玉菌の栄養となり、善玉菌を増加させる働きをします。
それによって悪玉菌の繁殖が抑えられ、腸の調子を超える。善玉菌が増加すると腸のぜん動運動が活発になり、便とともに老廃物が排出され、血液がきれいになるので美肌効果にもつながると言われています。
さらに食物繊維と同様に腸内の余分なコレステロールや胆汁酸を吸収して排泄するので、血中のコレステロールを減少させて動脈硬化を予防し、肝機能を高めて、胆石症の予防にもなると言われています。
オリゴ糖を配合した甘味料は、低エネルギーで、虫歯になりにくいことが知られています。
そのため虫歯予防やダイエットに有効なことから、砂糖の代わりに利用する人も増えています。
しかし、オリゴ糖を多量に摂ると腹痛や下痢をひき起こすため、適量を心がけたいところです。一日に1gの摂取を標準に,4gまで増やしても良いとされています。
摂取の方法として、オリゴ糖をココアやプレーンヨーグルトに混ぜて一緒に取ると整腸作用の面でさらに有効と言われています。
オリゴ糖の種類としては、ゴボウやタマネギ、ニンニクに含まれるフラクトオリゴ糖、大豆に含まれている糖大豆オリゴ糖、蜂蜜、味噌、醤油に含まれるイソマルオリゴ糖などがあり、粉末、カプセル、粒などがあります。
最近の情報で、コーヒー豆のオリゴ糖に体脂肪を低減させる効果があることが味の素ゼネラルフーズより発表されています。
日経ヘルスのサイトで以下のように報道されています。
br>「<<コーヒー豆のオリゴ糖に体脂肪低減効果
AGFが確認、添加したコーヒー飲料を来春発売へ>>味の素ゼネラルフーズ(AGF)は、オリゴ糖の一種で、コーヒー豆の果皮から抽出した甘くないオリゴ糖「コーヒー豆マンノオリゴ糖」に、体脂肪を減らす作用があることを臨床試験で明らかにした。同社は今後、コーヒー豆マンノオリゴ糖を添加したブラックコーヒーを開発し、4月をめどに販売を開始する考えだ。
試験は、BMI(体格指数)25以上の、肥満傾向のある成人男女48人を対象に実施。被験者を二つのグループに分け、片方にコーヒー豆マンノオリゴ糖3g入り、もう片方には同じ味に調整した同オリゴ糖なしのコーヒーを、それぞれ1日300mlずつ、12週間摂取してもらった。
摂取の前後に腹部のCT画像を撮影したところ、コーヒー豆マンノオリゴ糖なしのコーヒーを飲んだグループでは皮下脂肪面積が2.7%、内臓脂肪面積も4.4%増えたのに対し、同オリゴ糖入りのコーヒーを飲んだグループは、同5%減、9.5%減と、それぞれ有意に減少した。
コーヒー豆マンノオリゴ糖が体脂肪を減らすメカニズムは二つあると考えられる。一つは脂肪の吸収を抑制する作用。食べ物に含まれる脂肪は小腸の壁から吸収されるが、オリゴ糖をとると、食べたものが小腸を通過するスピードが上がって、吸収されずに便として排せつされる脂肪が増える。
これを確かめるため、同社は健康な成人男女20人を二グループに分け、コーヒー豆マンノオリゴ糖3gを含むコーヒーと、同オリゴ糖なしのコーヒーをそれぞれ1日300mlずつ7日間のんでもらい、1日に排せつする脂肪の量を測定。コーヒー豆マンノオリゴ糖入りのグループでは、脂肪の平均排せつ量は 1.78gで、同オリゴ糖なしのグループの0.83gを有意に上回った。
もう一つのメカニズムは肝臓での脂肪の合成抑制作用。コーヒー豆マンノオリゴ糖は大腸内で腸内細菌のエサになり、代謝産物として、酢酸、酪酸、プロピオン酸といった短鎖脂肪酸が作られる。これらの短鎖脂肪酸は大腸壁から吸収され、肝臓で脂肪の合成を抑制する。同社はラットを用いた実験で、コーヒー豆マンノオリゴ糖を配合した飼料を与えた肥満ラットの肝臓中の中性脂肪やコレステロール値、同オリゴ糖を配合していない飼料を与えた肥満ラットよりも有意に減少することを確認している。
ちなみに今回の研究では、コーヒー豆マンノオリゴ糖とその他のオリゴ糖との比較試験はしていない。
別のオリゴ糖でもコーヒー豆マンノオリゴ糖と同じように体脂肪を低減させる可能性はありそうだ。(蓬莱明子、日経ヘルス)