リモナバント
リモナバント[Rimonabant] というのは、食欲を抑制してやせられる注目の薬。
選択的カンナビノイド1型(CB1)ブロッカーとして新規治療剤の分類に属する薬剤になります。
脳内の快楽中枢の働きを抑えて、食べる量を減らすという肥満治療薬として注目されています。
すなわち肥満患者の体重減少を誘発し、糖尿病と心臓病の新陳代謝のリスク因子を改善することが知られています。
この薬は、クリニックでの肥満の治療において、食事療法や運動療法の補助療法として使用され減量に成功した肥満者が体重を1年間以上維持できた初めての薬だと言われています。
すでに2006年06月27日、仏サノフィ・アベンティス社がリモナバントを主成分とした抗肥満薬「アコンプリア」(一般名:リモナバン)の承認をEU加盟全25カ国で取得し商品化しています。
食べたいとかタバコが吸いたいなどの生理的な欲求が出ると、脳内で「エンドカンナビノイド機能」 というのが働くことが知られています。
エンドカンナビノイドとは「内因性大麻」のことで、マリファナに含まれている精神活性物質に反応する物質です。
つまり、脳内で食べたいとかタバコが吸いたいなどの欲求が出ると、内因性麻薬が出て、その欲求を満たそうとするシステムが脳内で自動的に働いてしまうことが知られています。
リモナバントは、このカンナビノイド1型(CB1)の受容体に働いて、そのエンドカンナビノイド機能を阻害します。
このようにして食べたいとかタバコが吸いたいなどの欲求を押さえる働きがあります。
リモナバントについて世界4500人の患者を2年間に渡って調査した臨床試験において、体重、ウエスト径、糖尿病の指標となるHbA1c、中性脂肪を有意に減らした効能が確認されたことで承認され、 2006年7月にイギリスで発売が認可され、2006年後半からデンマーク、アイルランド、ドイツ、フィンランド、ノルウェーで販売が開始されつつあります。
米国では、FDAへの承認申請中で、日本ではフェーズ2(偽薬との比較臨床試験中の段階)とのこと。
最近、Laval大学(カナダ)の研究者達によって、このリモナバント(rimonabant)が脂質代謝疾患の肥満の人の体重と腰周を減らし、心臓病のいくつかの新陳代謝リスク因子を改善できることが明らかされたとの情報が伝えられています。
わが国での認可の進展が期待されます。
br>