カルシウムの過剰な摂取は、心臓に危険か?
カルシウムのサプリメント摂取は、心臓の障害や発作のリスクを高める可能性があるとの研究結果が、16日の英医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal)に発表されたとのこと。
ネットでは、全く新規のニュースのように伝えられていますが、このことは、ある程度、過去から知られていた話ではないかと思います。
今回の研究を行ったのは、ニュージーランド・オークランド大学(University of Auckland)のIan Reid氏率いる研究チーム。
以下のような内容が報道されています。
「更年期以降の女性1471人を対象に行った調査では、カルシウムのサプリメントを摂取していたグループの方が、摂取していないグループより心臓発作の割合が高いことが明らかになった。
研究では、732人の女性にカルシウムのサプリメントを投与する一方、残りの739人には疑似サプリメントを投与し、5年にわたって6カ月ごとに追跡調査を実施。心臓発作の回数は、疑似サプリメントを与えられたグループが21人で合計22回だったのに対し、カルシウムを与えられたグループは31人で合計36回だったという。」(1/16 ロイターによる)
ということです。
更年期以降の女性については、日本の潜在患者が400万から450万人と見積もられている骨粗鬆症のリスクを低減するためにカルシウムのサプリメントを摂取する人は多いと思われます。
また更年期以降の女性のカルシウムの摂取は、血液中の「善玉コレステロール」の割合が「悪玉コレステロール」の割合を上回ることで心臓の健康が増強されるとも言われて来ています。
もともと筋肉では、カルシウムイオンが筋肉細胞に入ると筋肉が収縮することが知られています。
細胞内に取り込まれたカルシウムイオンが、トロポニンというタンパク質と結合し、これが筋収縮のタンパク質のアクチンやミオシンに作用して収縮が起こることが知られています。
また細胞内に余分のカルシウムが入りすぎると、過度に収縮が起こってしまいこれが狭心症の原因になることが知られていましたので、今回の研究は、改めて、このことを実証したような研究という位置づけになるのではなかろうかと思われます。
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