病気にならない生き方
新谷弘実著の「病気にならない生き方」という本。ミリオンセラーになったとのことで、今年の1月には、「病気にならない生き方 2 実践編 (2)」というのが発行されています。
著者の新谷さんは「全米ナンバーワンの胃腸内視鏡外科医」ということで、「日米で30万人の胃腸を診てきた胃腸内視鏡外科の世界的権威が教える 太く、長く、生きる方法」とのその帯に書かれた言葉に惹かれて、2冊とも買いました。
食生活ってこんなに大事だったの
生物学的見解が説得力があります
誤った食生活を正す本
ドクター・シンヤの生きた健康本!
ためになった
参考になりますよ。
生きざまが体に現れる
十分Payした本
有益な本です。
今回も素晴らしい出来本書の主張しているポイントは、「病気になりたくない……」との、誰もが共通してもつそんな夢のような願望をかなえようという点です。
「健康で長生きできるためには、ミラクル・エンザイムを消耗しない生活を送り、食事を通じてミラクル・エンザイムをとり入れること」と著者は言っています。
エンザイム(enzyme)は、酵素で、生体内で触媒のような働きをし、生命現象のほとんどの化学反応は、酵素により触媒されています。選択的な触媒作用を持つ蛋白質などの生体高分子になります。
酵素反応の特徴は、
- 酵素は特定の物質(基質)とのみ反応すること(基質特異性)
- 常温常圧で反応が起こる
- 酵素反応の産生物などが酵素と結合、構造的な変化を引き起こして活性が変化する(アロステリック効果)
生体内で触媒のような働きをしている蛋白質などの生体高分子のエンザイムに対して、著者は、自らも仮説と言っているのですが「ミラクルエンザイム」という必要に応じて特定のエンザイムに作り変えられる前駆体のようなものが鍵になると主張しています。
上記の基質特異性から考えると生体内の全てのエンザイムの共通となる前駆体のようなものの存在にはかなり疑問があります。
本書のミラクル・エンザイムに関係して、エドワード・ハウエ博士の「潜在酵素」説(「生物がその一生の間に作ることができるエンザイムの総量は決まっている)を引用し、「潜在酵素を使い切ったときが、その生命体の寿命の尽きるとき」の考えが、ミラクル・エンザイムの消耗(健康を阻害する)とつながってくるとしています。これは、むしろアロステリック効果に関連しているように思います。
この本で、著者は、食事の重要性を説き、日々のちょっとした以下のような努力で、「病気にならずに天寿をまっとうすることができる」というのです。
1.正しい食事 (命が直前まで宿っていたものを食べる。白いものを避ける、など)
2.良い水 (水分をジュース類で取るのは愚の骨頂)
3.正しい排泄 (「毒素」は早く排泄し、エンザイムの消費を節約)
4.正しい呼吸 (腹式呼吸を心がける)
5.適度な運動 (夜にするより、朝がよい)
6.上手な休息・睡眠 (エンザイムは休息・睡眠中に増産される)
7.笑いと幸福感 (体中の細胞一つ一つが喜ぶように生きる)
これには、昔からある養生訓みたいな世界でなるほどと共感できる部分も多いのですが、科学的な根拠が薄い仮説のまま、著者の独断と勘によって良い食物と悪い食物を決め付けている展開があります。
水について言及し、還元力の強い水こそ「よい水」の条件とかありますが、ここでの「クラスター」とか「還元水」とか余り科学的な根拠がしっかりとした内容ではないと思います。
こちらのDr新谷氏のサイトでは、良い胃相や良い腸相をつくる食生活及び生活習慣や、体内酵素「ミラクル・エンザイム」を活性化させ、健康にして長寿となる基本についてご紹介致します。(サプリメント、健康食品、なんとか還元水などを販売しています。)
「牛乳を飲み過ぎると骨粗しょう症になる」について公開質問状が出されたと「フジサンケイ ビジネスアイ」で以下のように報道されています。
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「医学や栄養学などの学識者で構成する「牛乳乳製品健康科学会議」(会長・折茂肇健康科学大学学長)は27日、100万部超のベストセラーになっている「病気にならない生き方」(サンマーク出版)の著者、米アルバート・アイシュタイン医科大の新谷弘実外科教授が、「牛乳を飲み過ぎると骨粗しょう症になる」などと記していることについて、その根拠などを正す公開質問状を送付した。
同会議では、「新谷教授の主張には科学的根拠に大きな疑問がある」(折茂会長)とし、4月30日までに回答するよう求めている。質問書は8項目。新谷教授の主張の見解を裏付ける科学的根拠を示すよう求めると同時に、主張に反論する同会議としての見解を明記している。
著書では、「市販の牛乳は『錆びた脂』ともいえる」とし、「牛乳のカルシウムは、かえって体内のカルシウムを減らしてしまう」などと、健康への悪影響を主張している。
これに対し、同会議では、「飲んだ牛乳のカルシウムのうち吸収されたものは、体の血液や組織に蓄えられる。牛乳はカルシウム吸収率が高く、牛乳を飲むことで体内のカルシウムが減ることはない」と反論。骨粗しょう症になるとの主張に対しては、「牛乳・乳製品の摂取を増やすと、小児期では骨密度が高まり、中高年期には骨量減少を抑制する」と否定している。
新谷教授は順天堂大医学部卒業後に渡米し、胃腸内視鏡医として活躍。98年に「胃腸は語る」(弘文堂)を出版。05年出版の「病気にならない生き方」は、食事による独自の健康法を紹介し大きな話題となった。同会議では、反響が大きく、見過ごすことはできないと判断し質問状を送付することにした。折茂会長は、「健康に関する情報が国民に間違って伝わるのは看過できない。世を惑わすもので、非常に遺憾」と話している。
【フジサンケイ ビジネスアイより引用】



