インフルエンザの警報
ここに来てインフルエンザの警報が幾つかの愛知県、宮崎県などで出始めています。学級閉鎖もでてきたとのこと。
インフルエンザで早稲田大学の練習を休んでいた早実・斎藤佑樹投手ですが、13日から復帰して練習しているニュースが報道されていました。
10日には、40度を超える発熱で練習を欠席。本人曰く、「正直言って、死ぬかと思った」との話題が報道されていました。さすがアスリートで回復が早いのですが、もう少しゆっくり休養してもいいように思います。
愛知県では、B型が発生しているとのこと。
B型インフルエンザは、それほど厳しい症状に至らず、早く回復するようですがなかなかずるずると長引くのが特長とのことです。
インフルエンザをおこすインフルエンザウイルスには、A、B、Cの3つの型があります。
このうち最も問題となるのは、A型とのこと。A型は、H、Nという二つの抗原を持ち、それぞれ15(H1~H15)と9(N1~N9)の種類があります。
またH、N自体も絶えず少しずつ変異を起こし、抗原としては、少しずつ異なる新しいウイルスが登場しやすいとのことです。この突然変異を起こすメカニズムは、動物間の感染のプロセスにおいておこることが知られてきています。
インフルエンザウイルスは、遺伝情報をRNA(リボ核酸)にもつRNAウイルスで、直径が80~100nm(ナノメートル:100万分の1mm)の球形をしており、外側に脂質をふくむエンベロープ(被膜)の突起をもった構造からなります。
A型とB型のエンベロープは、細胞に吸着する成分の赤血球凝集素(ヘマグルチニンまたはヘモアグルチニン。HAと略す)と、細胞からはなれるときに必要なノイラミニダーゼ(NAと略す)という糖タンパク質をもっています。
ゲノムは、8本の一本鎖RNA分節からなり、そのうちの2本がそれぞれHAとNA蛋白質をコードしていることが知られています。
この抗原性の違いから、A型のHAは15種類(H1~H15)、NAは9種類(N1~N9)あることがわかっており、これらがくみあわされて多くの亜型に分類されている。B型にも同じHAとNAがあるが、1種類ずつだけなので亜型はない。C型はHAやNAはもたない。
HAは血球凝集性の抗原で、ひとの細胞に吸着・侵入する際に細胞表面にあるシアル酸と結合して、ウイルス粒子が細胞内に取り込まれる重要な役割をしていることが知られています。
一方、NAは、ウイルス粒子が感染後期で細胞表面から離れる際にシアル酸を切断する働きを示し、感染性を獲得するという役割をしていることが知られています。
現在、使用されているインフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスをホルマリン処理で不活化した後、エーテル処理で70%の脂質成分を除去した安全性の高いワクチンで発症予防効果のほか発症しても症状を軽く抑える効果も認められています。
ワクチンが一番ですが、インフルエンザにかかったと思ったら早期に医者に行って治療を受けることです。一般には、湿気をたもった部屋であたたかく安静にして、睡眠をじゅうぶんにとり、栄養や水分を補給することが大切とされています。
br>